旅に出る前に知っておきたいのが、現地の物価です。
アジアの発展はめざましく、わずか数年でも物価がどんどん上昇しています。
そのような状況下で、ネット上にある記事の中には
少し古い情報も多いと見ていて感じました。
ですので、この記事では、私が実際に2016年にベトナムに訪問し
現地を実際に見てきたから分かる「リアルな物価情報」をレポートします。
この記事の目次
[前提知識]この数年で日本円は40%近く価値を失った
海外に出る時に知っておくべきこととして、
現地の物価ともう1つ、自国通貨の強さを理解することも必要です。
なぜなら、自国通貨が弱くなれば、海外での物価は上がりますし、
自国通貨が強い時には海外での物価は安くなります。
つまり、通貨の強さは物価にダイレクトに影響しますので
それを知らないと、正しく物価を測れないのです。
円が安くなったということは
海外で使う全てのものの値段が上昇していることを意味します。
今では中国人や、タイ人、ベトナム人のお金持ちが
安くなった日本に来て爆買いをするような時代です。
ラオックスで日本の家電製品を大量に買うというだけでなく、
日本の水源や、不動産、さらに日本企業までが
中国人を中心とした外人に買い漁られています。
さて、そのような情勢の中で、今ベトナムに訪れると
我々日本人にはどう感じるのか?まだ安いのか?もう高いのか?
リアルな物価事情についてレポートします。
ベトナムの5つ星ホテルの宿泊費はどう?
実際に私が実際に宿泊したホテルで検証してみます。
2015年に新しくできた最新の5つ星ホテル「サイゴンMギャラリー」
Mギャラリーは日本に無いので知らない人が多いと思いますが、
フランス発のホテルグループで高級ブティックホテルです。
Mギャラリーは、世界中の高級ホテルを揃えたコレクションです
Mギャラリー バイ ソフィテルは文学、文化、そして何よりも生きることを愛する方々のためのブティック・ホテル・コレクション。古き良き時代、秘密の隠れ家、感動の大自然…。それぞれのMギャラリー ホテルはまさに別世界へのゲートウェイです。※公式HPより引用
関連記事→ルーフトッププールがクール!サイゴンMギャラリー滞在記
このようなホーチミンのど真ん中の最高の立地にある高級ホテルの
5月18日〜19日の一泊の料金は16,398円
もしも、東京のど真ん中で同じ5月18日から一泊するとしたら、
同価格帯はこのようなホテルになります。
どうでしょう?
東京では非常に狭いビジネスホテルしか、この価格だと泊まれません。
しかし、ベトナムにですと5つ星ホテルに泊まる、
というちょっと敷居の高い贅沢な経験が安くできてしまいます。
また、筆者の個人的な体験談だけでなく、
大手会社が出した以下のようなデータもあります。
「世界で最も5つ星ホテルが安い都市トップ10」
アメリカのプライスライングループ(The Priceline Group)が
運営する「カヤック(KAYAK)」が発表した
「世界で最も5つ星ホテルが安い都市トップ10」によると、
5位:バンコク(タイ)
5つ星ホテル中央値の価格:90 – 129ドル
世界の5つ星ホテル比:50%OFF
4位:ニューデリー(インド)
5つ星ホテル中央値の価格:76 – 167ドル
世界の5つ星ホテル比:52%OFF
3位:ホーチミン(ベトナム)
5つ星ホテル中央値の価格:76 – 167ドル
世界の5つ星ホテル比:55%OFF
2位:クアラルンプール(マレーシア)
5つ星ホテル中央値の価格:83 – 146ドル
世界の5つ星ホテル比:57%OFF
1位:メデジン(コロンビア)
5つ星ホテル中央値の価格:74 – 161ドル
世界の5つ星ホテル比:60%OFF
このような結果となり、ホーチミンは
世界で3番目に安い都市となってます。
ホテルの物価評価 10点満点中9点
ベトナムのホテルのコスパはかなり良いです。
また、アジアなので人が優しく、ホスピタリティがあります。
「日本と比べて同じお金を払っても、得られるものが全く違う!」
そんな物価の差をホーチミンのホテルでは感じられるはずです。
5つ星ホテルは日本だと一泊4〜6万はしますが、
ベトナムだと50%以上安いの2万以下で宿泊できます。
マイナス1点したのは、更に安い国があるからですが、
それ以外には文句なしです!
安いからといって、グレードやサービスが落ちるわけでもなく、
ラグジュアリーで上質なホテルライフを存分に楽しめます。
東南アジアに来て、バックパッカー宿に泊まり、
ちょっと危ない冒険気分を味わうもの良いですが、
せっかく物価の安い国に来たのだから
日本では中々出来ない贅沢を存分に楽しんでみる
なんて経験も良さそうですよね。
ベトナムのレストランの飲食代はどう?
ベトナムのレストランと一言でいってもランクがあります。
路上の屋台などで現地の人が食べる料理なら
1食100円くらいで買えます。
しかし、こういった料理は、
炎天下の下で長時間置かれていたり、
衛生的にも外は排気ガスや砂埃がまってて、
調理に水道水を使ってたりするため、
ベトナム人と同じローカルフードを食べると
日本人はかなりの高確率でお腹を壊してしまいます。
せっかくの楽しい旅を、病院やトイレの中で過ごしたくはない
と思いますので、安全なハイクラスレストランに限定して、
今回は物価情報をシェアさせていただきます。
ベトナムの宮廷料理。フルコースのお値段は?
今回、物価情報をシェアするのは、
現地人ガイドに薦められて行ったベトナム料理のお店
ベトナムの宮廷料理で、この国で最高クラスの食事です。
このフルコースで、なんとお値段「20USD(約2200円)」!!
レストランの物価評価 10点満点中10点
味、値段、ともに申し分ありません!満点です!
他にも毎日3食すべて外食でしたから、
何件ものレストランに行きましたが、どこも安くて旨いです。
関連記事➡️本場ホーチミンでベトナム料理を食べてみたら
ベトナム料理は、正直現地に来る前までは、
フォーと生春巻きくらいしかイメージなかったのですが、
本場のホーチミンで食べてみたら、
日本人の口に合うちょうどいい味付けで、匂いもそこまで強くなく、
どれもみな絶品で、一気にトリコになりました!
日本の居酒屋で軽く飲むくらいの値段で、
ベトナムだと雰囲気のよい高級レストランにて、
美味しい料理をたっぷり好きなだけ食べられます。
ちなみに、帰国後、またあの味が恋しくなり
六本木にあるベトナム料理レストランに行ったのですが、
お値段は一人あたり6000円でした。
スパやマッサージの物価はどう?
これにもランクがありますが、
ホテルのスパに行けば1万円〜2万円くらいです。
ただ、時間が120分とか長いので、
この時間で、この価格はまだ割安かなと思います。
この後にフィリピンのセブにも行ったのですが、
セブのほうがホテルでのスパ料金は高かったので、
アジアの中だとベトナムはまだ安いと感じます。
町中にあるスパだと、日本人がよく行くのは、
ドンコイ通りの端にある「yurispa」です。
ここだと120分で101万ドン(5,000円ちょっと)となります。
スパの物価評価:10点満点中6点
日本でもマッサージは60分4000円程度でできますので、
すごく安いという程ではないと思いました。
ただ、2時間という長時間での価格ですので、
ゆっくり長い時間スパを楽しみたいという人には
よいのかもしれません。
技術は普通です。下手ではないですが、
より高い技術を求めるなら日本のほうが上ですね。
観光ガイドの値段と、旅の知恵
ホーチミンの現地オプショナルツアーで人気なのは、下記の3つです。
- メコン川デルタクルーズ(30USD〜)
- ホーチミン市街観光:団体半日ツアー(19USD)
貸し切り半日ツアー(33USD) - クチトンネル:団体半日ツアー(19USD)
貸切プライベートツアー(43USD)
市街観光は私自身、実際に利用したので、
その時の体験記はこちらの記事にまとめてあります。
ホーチミンの旅行記(戦争博物館/中央郵便局/シクロ移動/ビンタイ市場/永巌寺)
ここで1つ旅の知恵をシェアしますと、
海外のガイドは一応スケジュールを作ってますが、
そんなの無視して好きな場所に連れて行ってもらえます。
団体ツアーだとNGですので、
そうでなく、「一人のガイドと車を貸切る」のがポイントです。
そうすると、ガイドさんと一緒に
行き先を見て面白そうな場所だけ選んで見て回りつつ、
現地の情報や、風習、文化の話を聞けます。
私は、これまで世界50ヶ所以上を巡り、
1年の半分くらいは海外で過ごしているのですが、
その経験から言えることは、
昔は「ガイドなんて使って事前に決められた場所に
連れ回されるなんて旅じゃない!
自分で計画立てて、自由に行くのがいいんだ!」
と思っていましたけど、
今では一周回ってガイドをつけてその国に暮らす人
の話を聞きつつ、自分が行きたい場所を選んでいったほうが
楽しいという結論に至っています。
ガイド費を値段を半額にするちょっとした裏技?
実は、ガイドのフィーを半額にする方法があります。
それは、英語ガイドを使うことです。
ベトナムにある現地旅行会社経由で英語のガイドを依頼
した場合ですと、日本語ガイドの半額で雇えます。
まとめと、ベトナムのおみやげについて
ベトナムの物価は、一番栄えている都市である
ホーチミンでもまだまだ安いです。
タイとくらべてもベトナムのほうがすべてにおいて安いです。
フィリピンは、ホテルの中だと物価は東京と変わりませんので
ホテル内で比べたらベトナムに軍配が上がります。
東南アジアだとどこもそうですが、
まずホテルの中と、ホテルの外で物価が全然違います。
およそ1,5倍〜2倍の違い出てきます。
ホテルの外の市街だと値段はだいぶ下がります。
また、市場などで食品で非常に安い
100円以下のものもあります。
チャイナタウンや、マーケットに行けば
ほとんどのものが数百円で売っています。
ただし、注意して欲しいのが、
そういった激安のものの多くが中国産で、
毒物が大量に混入されていることです。
日本のガイドブックで、激安おみやげとして
載っているものもありますが、産地をよく見たほうがいいです。
ガイドしてくれたベトナム人も、
「中国産の食品は絶対に食べません。
キレイな色したドライフルーツは染色してあり、
こしょうなどの調味料には化学物質が大量に入っている。
食べ続けると病気になりますよ。
おみやげにもオススメしません」
と言ってました。
ベトナムは、輸入品の規制がまだ弱いようで、
変なものも大量に入ってきているのが現状です。
信じられないほど安いものも多数ありますが、
中には食べると体に悪いもの(主に中国産)
もありますので、安いというだけで選ぶのにはご注意下さい。
おみやげには少し高くても、ナチュラルメイドの
ベトナム産のものを買うことをオススメします。
以上が、2016年最新版のベトナムの物価について でした。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
この記事があなたにとって、少しでもお役に立てれば幸いです。
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